BLOG 代表者ブログ

産業保健師の役割

産業医にしかできないこと、産業保健師にできること

産業保健師は産業医とどう違うの?

保健師
例えば、病院の外来で。

看護師さんとお医者さんがいます。

看護師さんは先生の隣でサポートをしています。

「お大事に」と声をかけ、カルテを持って移動する。

看護師さんは 128万人 とたくさんおられる一方で、

企業で働いている産業保健師さんはこの日本に 3789人 

しかいません。

働く人の悩みを直接聞く産業保健師はとっても少ないようです。

毎年、7000人が保健師試験に合格していますので20万人はいそうですが

現役で働かれてる保健師も4万人程度です。

保健師資格を持った人を企業が雇ってくれると良いのですが

そうとは限りません。

さて、どこへ消えてしまっているのでしょうか?

産業医の先生の人数は3万人(実働)だそうで、

比較しても圧倒的に少ないのが産業保健師なのです。


さて、仕事といえば、

産業医の先生は、健診結果を見て、巡視、安全衛生委員会と、

これだけで最低3時間は必要です。

そこで、衛生管理者さんのお困りごとの始まりです。
*具体的な指示って何だったのかな?
*管理職や社員本人は産業医の指導を理解はできているだろうか?
*就業配慮って、具体的に何をすれば配慮になるのだろうか。で、いつまで?

こうした疑問が湧いても、産業医の先生はもう目の前にいない。

ということが現場で起きてしまう。

忙しそうな産業医の先生に「わかりました」と忖度した返答、していませんか?

こんな時、あんな時、きめ細かなケアに保健師がいてくれたら。

そんな時、産業医の先生一人に対して、一人以上の保健師がいてくれたら

産業医には時間が足りず言えなかったことも

保健師と話すと、もっと深くお話が聞いてもらえて、解決方法が見つかることもあります。

産業保健師が機能したら、変わる、企業の健康度。

産業医の先生のサポートにまわらずに、保健師が社員の健康管理目標を

しっかりと見据え、5年計画、10年計画で企業の健康管理を担うと、

毎年のメンタルヘルス研修も計画的、段階的に進みます。

保健指導も、計画的にターゲットを抑え、予防対策を講じます。

メンタルヘルス対応も、ストレスチェック実施者として職場環境改善方法を

提案します。

各担当リーダーがPDCAを回し、計画の修正、目標の設定を作成し、

評価しながら、上位と情報を交換しながら安全衛生計画が毎年充実していきます。

では、産業医の先生が必ずしなければいけないことは?

次のようなものがあります。

□職場巡視
□安全衛生委員会への出席
□長時間労働者への医師の面接


産業医にしかできないこと

1.就業配慮意見書の作成
2.健康診断の実施、医師の判定(労基署書類提出時必要)
3.医療機関への診療情報提供書(医療点数加算)
4.産業医による事業所健康管理等についての勧告
5.長時間労働者への医師の面接(申し出、他)

では、産業保健師にできることは?

上記、1.〜5.以外の全て。

やって良いのです。

では、思いつくままに書き出してみましょう。

□健康診断後の保健指導、保健指導計画
□職場巡視
□ストレスチェック実施者
□職場環境改善プランから実施PDCA
□保健師による健康相談
□ストレス・なんでも相談
□安全衛生委員会での啓蒙
□健康通信・定期発行
□社内掲示物の作成
□掲示板の作成・更新
□血圧測定会
□睡眠指導
□食生活指導
□階層別メンタルヘルス研修プラン〜実施
□ラインケア研修
□健康講話ほかぽピュレーションアプローチ
□復職面談〜休業中〜休みがちな社員面談
□女性男性がん健診など法定外検診の企画
□受診勧奨後の保健指導
□体重測定会
□管理職相談
□人事労務担当者からの相談
□上記のあらゆる情報網を張り
 就業状況や健康状態によって産業医による個別面談につなげるパイプ役


保健師は、産業医がいないと仕事はできない、は間違いです。

産業保健師の役割
産業保健師は、日本産業衛生学会、公衆衛生学会、日本産業ストレス学会、

全国協議会ほか研究会など、さまざまな学会に所属し

最新情報をアップデート、自己研鑽を行なっています。



是非、産業保健師を頼っていただきながら

近い将来の健康管理を担保いただけたら嬉しいです。

本日も、最後までお読みくださりありがとうございました。